撮影のポイント
SHOOTING POINTS
企業・店舗撮影
企業・店舗撮影のポイント
COMPANY
POINT
1
制作物の目的とコンセプトを確認する
サービス紹介のパンフレット用の写真なのか、採用情報を掲載するWebページ用の写真なのか、使用目的や媒体によって、写真の構図や演出の方向性は異なります。
どんな制作物に使用する写真なのかを把握し、制作物のコンセプトに沿って撮影の準備を進めることが大切です。
POINT
2
必要なカットを具体的にイメージする
たとえば、新卒採用向けの会社案内ならば、明るく働きやすい雰囲気や、仕事を進める様子を視覚的に伝えることが重要です。一方、デザインオフィスのHPに使用する写真なら、社内のおしゃれなインテリアを美しく撮ることが求められるでしょう。
制作物の目的ごとに、どんなカットが何枚必要なのかを具体的にイメージしておくことが重要です。
POINT
3
オフィスやスタッフの撮影環境を整える
会社撮影は、営業中の撮影になることがほとんどです。明るく、イメージの良い写真を撮影するためには、下記のようなポイントに注意しましょう。
オフィスを片付ける | 本棚の前やデスクはオフィスらしさが出やすい反面、整理整頓ができていないと会社全体のイメージに関わります。また、メインの人物や商品よりもごちゃごちゃした背景に目がいってしまうため、撮影前に使用する部屋は事前に片付けてもらうよう、あらかじめアナウンスしておきます。 |
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身だしなみを整える | 人物を撮影する場合は、被写体に身だしなみをチェックしてもらう時間をとります。また、背景をぼかさずにオフィス全体の様子を撮影する場合、メインで写る人物のほか、背景に写るスタッフの身だしなみも整えておく必要があります。 |
社外秘の資料に注意する | 仕事風景やオフィスの様子を撮影する際には、社外秘の資料や画面が写り込んでいないか十分に注意します。 |
余計な情報を画面に入れない | 他社のロゴ入りの商品や、私物のマスコットなど、業務内容に関係のない情報は画面に入らないように注意します。特に、スタッフのデスクに置かれたペットボトルなどは、片付け忘れることが多いので気をつけましょう。 |
POINT
4
社内で「人物」を撮影する
会社案内の場合は、どんな人が働いているのか、どんな様子で働いているのかなど、「人がいるシーン」のカットが必要になります。どんなシーンを押さえておくべきか、撮影の際のポイントなどを確認しておきましょう。
社内で「人物」を撮影する際のポイント
シーン例 | 撮り方例 | |
---|---|---|
社長 |
・カメラ目線のポートレート。 ・明るく柔和な表情が好まれる。 |
・ズームレンズで背景をぼかし、威圧感が出ない程度に下から煽るか被写体と同じ目線で撮影。 |
スタッフ |
・カメラ目線のポートレート。 ・笑顔で商品を持っているカットなど。 |
・ライティングや構図を統一し、ズームレンズで人物を強調する。 |
集合写真 |
・建物外観やロゴ前での撮影。 ・社員旅行やレクリエーションの様子。 |
・画面の水平を取り、F値を絞って両端までピントを合わせる。 |
仕事風景 |
・会議でディスカッションしている様子やPCに向かっている様子。 |
・室内なら、16〜24ミリ程度の広角レンズを使用し、仕事中の様子を引きでとらえる。 |
POINT
5
オフィス内装を美しく撮影する
室内全体を収めるには画角の広い広角レンズ、暗い室内を明るく撮るには単焦点レンズなど、撮りたいイメージや撮影条件によってレンズを使い分けます。
室内の構造や狙うイメージによって撮影方法はさまざまですが、画面の水平・垂直を取ることや、三脚を使って手ブレを防ぐことは、室内撮影の基本となるでしょう。
POINT
6
建物外観を美しく撮影する
オフィスの立地やこだわりの外装をアピールする場合、建物の外観を魅力的に撮影することが求められます。
建物の撮影には、広い範囲を切り取れる広角レンズや歪みの少ない望遠レンズなどを使い分け、以下のポイントを意識して撮影します。
1
広角レンズで立体感を出す
広角レンズは、立体感を表現したい建物の外観撮影に活躍します。メインの被写体の前後や上下にある建物を写り込ませると、より奥行きが表現できます。
2
グリッドで水平・垂直を取る
水平、垂直を取ることは、建物撮影の基本です。被写体が斜めに写ると不安定な印象を与えるため、撮影前にカメラのグリッドラインで水平、垂直を確認します。
3
光を使いこなす
露出補正で光を調整することで、建物のテクスチャーを表現したり、光と影のコントラストをつけて画面にインパクトを生み出すことができます。
POINT
7
画像編集でクオリティを磨く
社内やスタッフの写真は、会社の印象を左右する重要な要素です。適切なカットを美しく撮影した上で、そのカットがどんなページにどんなレイアウトで使われるのかを確認し、レタッチや切り抜きで細かな部分を整えていきます。
POINT
8
納品データ形式
完成した写真を納品するにあたって、その目的や媒体に合わせた解像度や画像データ形式に変換し、記録メディアやオンラインストレージといった受け渡し方法も確認しておくことが大切です。
また他媒体での二次使用の可能性や、著作権や肖像権など、写真の使用条件を明確にしておくことも重要です。
主なデータ形式と特徴
JPEG | Web用途に適した形式、フルカラーでデータ容量が少ない。 |
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PNG | Web用途に適した形式、フルカラーで透明や半透明といった表現が可能。 |
TIFF | 印刷用途に適した形式、画質の劣化がなく、高い解像度が必要な場合に使われる。 |
PSD | Adobe Photoshopで扱える形式、レイヤー情報を保持していて、加工・修正が容易に行える。 |