カメラマンの仕事
PHOTOGRAPHER'S WORK
カメラマンの
仕事と種類は?
良いカメラマンの5つの条件
カメラマンの仕事とは
カメラマンとは一般的に、写真や動画を撮影することで収入を得ているプロフェッショナルを指します。
企業の広告活動やブランディング、WEB・テレビ・雑誌などのメディア、結婚式や成人式などの記念日撮影など、そのジャンルは多岐に渡り、多くの場合は自分の専門知識やスキルに特化した依頼を引き受けます。
カメラマンとフォトグラファーの違いとは?
日本においてカメラマンとは、カメラを持って写真や映像を撮影する、撮影担当者を指します。
一方海外では、カメラマンを「動画撮影のプロ」。
フォトグラファーを「商業写真・個人制作にかかわらず写真を撮る人の総称」と使い分けるのが一般的です。
また、日本ではカメラマンを「商業的な写真を撮る人」、フォトグラファーを「芸術作品を撮る人」と使い分ける傾向もあります。
カメラマンの種類
撮影ジャンルや写真が使われる媒体によって、カメラマンの専門性は異なります。
代表的なカメラマンの種類、活動のしかた、求められるスキルを紹介します。
ブライダルカメラマン
結婚式の前撮りやフォトウエディング、式当日の新郎新婦や会場の写真撮影を行います。
式場や写真スタジオの社員として働く人やフリーランスとして活動する人がいます。
依頼者の要望を汲み取り、撮影前にイメージをすり合わるコミュニケーションが重要です。
スポーツカメラマン
スポーツ写真の撮影を行うカメラマン。
または試合中継などを撮影する動画のカメラマンを指します。多くの場合、報道機関や雑誌社などに所属しています。
重要なシーンを捉える瞬発力や、スポーツの知識が要求されます。
広告カメラマン
主に、グラフィックやWEB媒体の広告写真を撮影します。多くの場合、広告写真専門の撮影会社に所属しています。
人物、風景、商品写真など、幅広い撮影スキルとクライアントとのコミュニケーション力、提案力が求められます。
ファッションカメラマン
ファッション誌やファッションブランドの広告など、ファッションジャンルに特化した撮影を行います。雑誌社に所属するほか、有名カメラマンのアシスタントとして業界に入り、フリーランスとして独立する人も多くいます。モデルから小物まで、被写体を問わない撮影スキルと感度の高さが求められます。
スタジオカメラマン
フォトスタジオに所属し、七五三や成人式などの記念写真を撮影するカメラマンです。
依頼者と直接コミュニケーションを取りながら要望に沿ったイメージを撮影します。
フードカメラマン
料理や食材を専門に撮影するカメラマンです。
フード専門の撮影会社に所属するか、フードカメラマンのアシスタントから始めるのが一般的です。
被写体のシズル感を引き出すノウハウを持ち、「おいしそう」と思わせる写真を演出します。
建築カメラマン
建築雑誌などに掲載される建築写真に特化したカメラマンです。建築専門の写真事務所に所属するか、建築カメラマンのアシスタントからスタートするのが一般的です。
建築物のスケールやディテールを切り取る描写力が必要とされます。
風景カメラマン
広告や雑誌、専門誌、書籍など、あらゆる媒体に使用する風景写真を撮影します。報道機関に所属する人や、フリーランスとして活動する人がいます。
重い機材を秘境の地まで持ち運ぶ体力、天候や時間帯など、狙った風景を待ち続ける忍耐力、景色の感動を伝える繊細な描写力を必要とします。
動物カメラマン
個人からの依頼で犬や猫などのペットを撮影するカメラマンと、新聞や専門誌などに掲載するため、野生動物を撮影するするカメラマンに分かれます。
動物に関する知識とベストショットを抑える瞬発力が求められます。
水中カメラマン
水の中で撮影するための特殊な機材を身に付け、深海の風景や海の生き物を撮影します。水中撮影専門の写真事務所に所属するほか、自分でスキルを身につけてフリーランスとして活動する方法などがあります。体力はもちろん、ダイビングスキルや特殊な撮影環境でのスキルを要する専門性の高いカメラマンです。
報道カメラマン
新聞や雑誌、テレビなどで使用する報道写真を撮影します。新聞社などの報道機関に所属するほか、フリーランスで活動するパターンもあります。
時事問題に関する知識や興味、フットワークの軽さや人脈、体力、英語力などさまざまなスキルを必要とします。
良いカメラマンを見分ける5つの条件
会社紹介や広告撮影でカメラマンが必要になった場合、担当者は多くのカメラマンの中からその仕事に最適な人選を行う必要があります。
カメラマン選びに失敗しないために、良いカメラマンの見極め方を知っておきましょう。
1
ジャンルや媒体の一致
フード撮影において優れた実績を持つカメラマンであっても、モデル撮影のスキルがあるとは限りません。撮影ジャンルや媒体に適したカメラマンの中から選択しましょう。最近ではWEBで実績を公開しているカメラマンも多いため、ある程度絞り込めたら実際に撮った作品からクオリティを確認しましょう。
2
コミュニケーション力
カメラマンに直接仕事を依頼する場合、メールや電話連絡は本人が対応することがほとんどです。こちらの要望を丁寧に聞いてくれるか、レスポンスが極端に遅いことはないか、どの程度提案ができるのか、など、やり取りの中でのコミュニケーション力に注目しましょう。
3
カメラ以外の
スキルがある
カメラマンの中には、フードコーディネートや高度な画像編集など、撮影技術以外の専門スキルを持つ人も存在します。一人のカメラマンに撮影以外の工程も依頼することで、専用のスタッフを呼ぶ手間やコストを抑えられ、イメージの共有もしやすくなります。
4
人脈がある
モデル事務所やヘアメイク、スタイリストなどの人脈が豊富なカメラマンは、撮影イメージに合った人材を提案してくれる可能性が高く、担当者が一から探して手配をする手間が少なくなります。事前の打ち合わせの際に、紹介が可能かを相談してみると良いでしょう。
5
感度が高く、柔軟
自分の世界感にとらわれすぎず、常に新しい技法や最新の機材へのアンテナを貼って柔軟に取り入れているカメラマンは、表現の幅も豊富です。流行りの構図を取り入れている、ドローン撮影ができるなど、いくつかのポイントから判断しましょう。